「ホテルニュー塩原」を名前を変えずに旅館再生。
現在は、大江戸温泉物語での栃木関東一番人気のホテルになっている。
一番の理由は、破格の宿泊料金だが、
広々お部屋、源泉利用の温泉、バイキング（朝夕）付きで一泊二食7980円（平日一室4人利用の場合のみ）～。
ホテルニュー塩原は、1952年に栃木県那須塩原市に開業、バブル崩壊後には経営が低迷していた。
2010年に大江戸温泉物語がホテル名を変えずに経営を引き継ぐ。
大江戸温泉物語は、経営低迷ホテルを多く手がけて再生させてチェーン店化している。
他には、大阪・箕面温泉スパガーデン、兵庫・きのさき、三重・伊勢志摩、福島・東山グランド ホテル、長崎・長崎ホテル清風、宮城・幸運閣、静岡・伊東ホテルニュー岡部、香川・ホテルレ オマの森などを取得再生。全国32の施設を運営する大江戸温泉物語となっている。
本来あるべき接客をなくして人件費を削減
フロント受付だけは、人をはずせずそのままある。
●チェックイン時の簡素化、鍵を渡すだけで部屋への案内は無し
●部屋に浴衣がない。
ロビーに大きな浴衣ブースがあり、お客が自分で浴衣のサイズや柄を選ぶ。
理由：お客本人が自分で気にいった柄やサイズを選べるほうが良い
自由に選べるほうがサイズの間違いがない。
むしろ、部屋に浴衣が置いてないほうが良い。
●布団をひかない。
和洋室に改装した部屋は畳の部屋と応接いすがある部屋の広めの構造になっている。
畳の部屋には、ふとんが二つ折りのセット状態でたたまれてすでに置いてある。
中居さんが来て、布団を引くことを廃止。ふとんは置いてあるだけ。
●中居さんの接客がない。
食事はバイキングなので部屋へ配膳することがない
理由：最近のお客様は、プライベートの空間を充実したいお客が多い
部屋に他人が入りこまれることを好まなかったりする。
無駄をなくす経費削減しているのに、各部屋には、お菓子を置いてある。
ホテルの売店でお菓子を買ってくれるからが本当の理由では無い。
温泉旅館の部屋にお菓子を置いている理由はなぜか？
理由は、「入浴前に血糖値を上げるため」
血糖値を上げて湯あたり防止のために置いてある。
旅館につくまでの移動で空腹のため血糖値が下がった状態になっている。
到着して空腹の状態ですぐに温泉に入るとたちくらみや失神することがある。
健康の為の予防として温泉の前にお菓子を食べてもらうように置いてある。
また、頭の上にタオルを置く理由は、のぼせ防止のため。
冷たい水にぬらしたタオルを頭にのせて置くことが意味がある。
温泉、バイキング、エンタメでファンを獲得している。
温泉は、大浴場や半露天など3か所の温泉に入れる。
女性客が多い。平日50代以上の女性客に泊まってほしい。
平日に来てもらうためにゆとりある50代以上の女性にターゲットを絞った。
女性客に来てもらうために送迎バスの運行を取りいれた。
平日の利用客で大学生も増えた。
近くの駅からの送迎ではなくて、
東京・埼玉・千葉からの送迎バスを往復１５００円で運行するようにした。
東京→塩原の交通費の料金は10780円。それを1500円の往復で収まる。
千葉、埼玉からでも往復バスで直行運行している。
女性は、車の運転が苦手、疲れるから長時間運転したくない、移動中もおしゃべりしたい。などの理由で送迎バスがあるほうが良いと思っている。
一般的なホテルは５０％の稼働率が採算の分かれ目のところを
「ホテルニュー塩原」は８７．５％になっている。
バイキングは和洋食の食事に力を入れている。
今の時代のニーズにあわせた。
昔は団体客がメインだったので、宴会場でコース料理が主流だったが、
今は、家族、友人の旅行が終了になってきた。
バイキングのほうが満足するお客が多い。
好きなものを好きなだけ食べられる。子供がいるとバイキングのほうが良い
高品質の食事をライブキッチンで提供している。
赤字覚悟のステーキ、ローストビーフ、食べ放題にしてある。
各ホテルによって、そこの地元の郷土料理、地元の食材も豊富に料理に入れている。
9月からは季節メニューで、バイキングのカニ食べ放題もある。
季節でメニューは変えている。
朝食のバイキングも60種類で充実している。
フレンチトーストやお茶漬けも人気。
娯楽として、入場無料の歌謡ショーと大衆演劇がある。
連日満員になるほど大人気。
意外にも子供にも人気で、ヒーローショーのような筋になってることやチャンバラの動きが楽しめる。
イチバン盛り上がる時間は、「おひねりタイム」
お客さんが「おひねり」用の花のレイを500円で買って、舞台の上の出演者の首にかける。
500円と安価なので普段は体験できないことを体験しようと参加している。
最後にチェックアウトの時は、布団を畳まないで帰るのが温泉旅館のマナーである。
布団をまったくたたまなくてよくて、そのままで部屋を出てよい。
布団をたたまなくても良い理由は、最後に中居さんが忘れ物をチェックするため。
布団をたたまれてしまうとチェックに時間がかかってしまい迷惑である。
大江戸温泉物語 塩原温泉ホテルニュー塩原
住所：栃木県那須塩原市塩原７０５番地
宿泊：大人4名様一室利用 1人7980円～、豪華バイキング付けると8400円～
●感想●
スタンダード料金は、平日だけの料金だし人数が4名もそろわないと難しい、
そうなると友人同士で人数を合わせて行くようになる。
それにバイキングを付きは期間で7980円からの値段が変わるようだから、
もう少し丁寧に値段は説明したほうが良いと思った。
カニの食べ放題の期間は、最低が8400円～だが、
他の限定プランで6700円～、直前料金で6200円～などいろいろある。
料金を変動させて安い値段であってもお客に提供をして宿泊稼働率を上げようと言う努力があるように思った。
値段設定として8400円と往復交通費が往復バス1500円との合計で、
1日1人１万円以内に収まるような設定にしていると思った。
旅行に行く時は、交通費まで考えている人が多いだろうから、
1500円往復料金はかなりのお得感が出て分かりやすい。
ただ、4人いないと最安値にならないのが難点かな？
