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九龍ジェネリックロマンス 作者眉月じゅん 3巻後の37話あらすじ・感想・ネタバレあり

九龍ジェネリックロマンス 作者眉月じゅん 3巻後の37話あらすじ・感想・ネタバレあり

 ■3巻以降の37話
鯨井 令子(くじらい れいこ)の部屋。だけど、本棚は鯨井(B)の読んだ本。

本棚は日本の推理モノばかり…。と鯨井(A現在)が呟いているけど、
クローンは、オリジナルが読んだ本の記憶は引き継がないのか?
引き継がれる記憶は、かなり限定的なの?
そうなるとクローンというよりも、外側がコピーなだけってことかな?

 

■本棚の本 全部架空の本でいいのかな?
闇に降る雨 →椎名林檎が元ネタ?
ゲームアウト → わからないです。
ネオン街殺人事件 南野景吾 →東野圭吾が元ネタ?
踊り場の事件簿 (上) →わからないです。
真夜中探偵 瑠璃編  → 真夜中の探偵 有栖川有栖が元ネタ?
真夜中探偵 深紅編    被害者は元探偵で〈金魚〉と呼ばれていた男だった。


今回は、18ページの37話中に色々としっかり詰め込んで話を作っているから
18ページをつくるにも話を考えるのが大変だったと思うなあ~。


第3話でスイカ食べて煙草吸って、クセの話をした後に
工藤が鯨井(A現在)に金魚を買ってきてプレゼントしていたけど、
金魚のことは、こっちにつながっているのですね。

これまでの鯨井(B)は動物は飼わない主義だったのは、
どこかに行ってしまうかもしれないという理由だったから。

動物は飼わないようにしていた鯨井(B)の話を聞いていた工藤は、
鯨井(A現在)がどこかに行ってしまわないように、
先手を打って動物を飼わせてしまったのでしょうね。。


「約束なんてするもんじゃない。どこへも行けなくなる。」


工藤と鯨井(B)の婚約指輪という未来を約束した関係から
蛇沼とグエンの約束するという言葉とどこへでも連れていく未来という言葉。
金魚(動物)がいたらどこへも行けなくなるという言葉。
でも、そう言っていた人がいなくなってしまった。。。

過去の話蛇沼とグエンの話現在の話を交差させて上手に作ってますね。

新人漫画家さんだとここまでしっかり話つくりこんで交差した話を
18ページにまとめられないと思う。
だらだら枚数多く使うならできるだろうけど、短編ですっきりまとめられていて、
最後は煙草の煙の余韻を残して話を収めてるのは、かなり上手いですよね。

漫画家さんがこれだけ話を1人で作られるなら原作担当でもやってけそうですねえ。

それにしても連載中で読むのは消化不良になる。
やっぱりまとめて一巻で読むほうがいいなあ~。


■3巻以降の37話 SFチェック部分。
本棚は在りしヒトを写す鏡。
鯨井(A現在)が鯨井(B)の本棚を確認してると日本の推理小説ばかり。

これは、↓オリジナルの文章なのかな?
「女が笑っているひどく見なれた景色だった。
この瞬間を、永遠に閉じ込めることができたならば、
今度こそ安心して眠れるだろう。
そんなろくでもなことを考えながら、男は、一歩、また一歩と近づき…。」

本を読みながら工藤に首を絞められて殺される鯨井(B)の姿をイメージしてしまった鯨井(A現在)。

殺人事件の本を読んでいて
楊明(ようめい)から電話がかかってくるとビックとしてしまう。
▲▲本当に首絞めて工藤が殺してたら工藤が今も仕事してられないからなあ。。


鯨井(A現在)は、本棚の奥に転がっていたダイヤモンドの婚約指輪を見つけた。
▲▲それにしても婚約指輪が本の奥にそのまま置いてあるものか?
▲▲何か部屋でトラブルがあって指輪が奥に飛んでしまったとか?

楊明(ようめい)が部屋にやってきた。
二人は、ダイヤモンドより偽物ジルコニアでも素敵と言っていたが、
本物のダイヤモンドの輝きをみて「綺麗だ」と
偽物の二人は、本物の輝きになんとなく気後れしてるようだ。

鯨井(A現在):「2人は、この指輪に未来を約束したんだね。」


■蛇沼みゆきとタオ・グエンが映画館デート中

いちゃいちゃしてる二人だが。
蛇沼の話からは、ジルコニアンの件も振り出しに戻ったという。
▲▲「ジルコニアンの件も」の「も」は、他に何があるんだろか?

グエン:「俺はみゆきちゃんがどこへ行こうとついて行くし、
どこへだって連れてってあげるよ。約束する。この先ずっと。」
蛇沼:「約束なんてするもんじゃない。どこへも行けなくなる。」

蛇沼とグエンが見る古い映画は、『胡蝶の夢 (こちょうのゆめ)』
荘子が夢で胡蝶になって楽しみ、自分と蝶との区別を忘れ たという故事から
現実と夢の区別がつかないこと。 自他を分たぬ境地。
また、人生のはかなさにたとえる。蝶夢。

胡蝶と荘子、いずれも真実であり、己であることに変わりはなく、
どちらが真の世界であるかを論ずるよりも、いずれをも肯定して受け容れ、
それぞれの場で満足して生きればよいのである。
「夢が現実か、現実が夢なのか?しかし、そんなことはどちらでもよいことだ」
と荘子は言っているのだ。


■タオ・グエンの「金魚茶館」の回想

新人時代の工藤と鯨井(B)が「金魚茶館」にいた時の思い出。

鯨井(B):「私、生き物は飼わない主義。」
「だって、どこへも行けなくなっちゃうでしょ?」

工藤:「令子(れいこ)さん、九龍以外に興味ないでしょ。」
鯨井(B):「ふふふ、正解。」
「あ、ねえ、ダメよ、金魚買ってこないでね。」
工藤:「ハイハイ。」
鯨井(B):「絶対よ。これふりじゃないからね」
工藤:「わかってますってー」

タオ・グエンは、工藤と鯨井の話を黙って聞いていた。


■現在の工藤は「金魚茶館」にいた。
新しいボーイからコーヒーのお代わりを貰う工藤。

煙草を吸いもしないで、煙草の煙をくゆらせて黙って金魚を眺めている。
▲▲煙草に火をつけたままで灰皿にずっと置いて煙をそのままにしているのは、
鯨井(B)の煙が漂ってるようで…、あの人のことを思いだす。。

未来を約束した過去に囚われて…。