九龍ジェネリックロマンス 作者眉月じゅん 3巻後の29話あらすじ・感想・ネタバレあり
■3巻以降の29話
鯨井(A現在)と楊明(ようめい)が遅い朝ごはんを食べてるのが
香港の茶餐廳(チャーチャンテン)です。
香港が英国領だった頃からの洋風と中華がまざったようなレストランです。
香港旅行に行った人だと、
こういう街中にある香港らしい茶餐廳(チャーチャンテン)で
ご飯を食べたことのある人が多いと思います。
漫画の中の絵をみてる印象だと、このお店の参考になったのは、
観光用の茶餐廳(チャーチャンテン)として有名な
美都餐室(ミドカフェ/Mido Cafe)ではないかなあ?と思います。
天井にファンがあって、2階の部分の座席がガラス窓の模様以外はかなりよく似てます。
明るい窓のある2階があるお店なので観光書には、よく掲載されていました。
ローカル色いっぱいのお店なので、画一的なフランチャイズのお店よりも
観光旅行に言った時は、こういうお店に行きたいですよね。
一般的な茶餐廳(チャーチャンテン)だと
道路に面してる一階の店だけなのがほとんどなので、
窓が入口面しかないために光が入りませんからあまり明るくないのですよね。
美都餐室(ミドカフェ/Mido Cafe)みたいな明るい光が入る窓が2面もあるのは珍しいです。
漫画のところには、「香港飲茶 好好味(ホウホウメイ)」と書いてあったけど、
好好味(ホウホウメイ)は、美味しいの意味。
香港だと飲茶のお店じゃないよ~。茶餐廳(チャーチャンテン)だよ
作者は香港には実際に行って無いみたいだから、
編集の人も作者も混同してるのかもしれないけど、
台湾のほうだと香港式○×って言って軽食のお店とかで一緒に出るとかあるから
台湾のほうでは、飲茶と一緒になってごっちゃになってることを
漫画のほうに載せてるのかもしれないなあ?と思いました。
香港に行ったことある人だと
茶餐廳(チャーチャンテン)は、中華料理を出す飲茶の店とはちょっと違うのが解ると思う。
茶餐廳(チャーチャンテン)などのローカルの古いお店だと
カップも練乳会社からの提供のカップ使ってるところが多いです。
昔のことだけど、
新しくお洒落にしたオールドファッションカフェ茶餐廳(チャーチャンテン)じゃなくて、
昔からの地元の茶餐廳(チャーチャンテン)のほうの話ですが、
漫画にお店のカフェカップとして書いあるこういう会社提供マークのカップは、
お店の人に言うと適当な値段で売ってくれることがありました。
お願いして譲ってもらったという人もいたはずです。(笑
観光客が譲ってほしいとか言うので、
だんだん適当な値段でも高くなっていったとかいう話を聞いたことあります。(苦笑
日本でも本当の地元居酒屋さんとか酒屋さんに入ると
アサヒビールとかキリンビールの文字が入ったガラスのコップでお酒が出てくることありますよね。
あんな感じでの練乳会社提供だと思うので、
お店の人は無料で貰っているか、品物納品と交換なのだろうと思いますが(勝手な推測ですよ)
いくばくかのお金になるならば、譲っても良しだったのだと思います。
観光客からしたら、他の人が買えない貴重な思い出のお土産になるものです。
お願いしたら売ってくれたのは、昔のことですから、景気が悪い今はどうかわかりませんよ。。
美都餐室(ミドカフェ/Mido Cafe)は、
オールドファッションが新しいものに映ってきた時代になって、
映画のロケでもたくさん使われるようになりました。
たしか、日本のテレビドラマ『九龍であいましょう』の撮影にも使われたり、
『九龍冰室』とか『PTU』とかだったと思う。《廟街.媽.兄弟》、《酒店風雲》はテレビドラマ
映画やテレビのロケで使われる前は、ただ古い昔ながらのお店という扱いで、
そんなに有名観光地では無かったと思います。
古いお店が周囲に無くなってから、
やっと古いものが新しく素敵に映るという、何処の国でもよくある現象ですよね。
鯨井(A現在)と楊明(ようめい)が食べている菠蘿油(ポーローヤウ)は
茶餐廳(チャーチャンテン)独特のパン。
菠蘿油(ポーローヤウ)は、菠蘿包(ポーローパウ)というパンがあって、
菠蘿(ボーロー)が「パイナップル」の意味だから、パイナップルパンと言ってます。
日本人からしたらメロンパンなんだよね。
菠蘿包(ポーローパウ)パイナップルパンに
冷たいバターを挟んでるから油の字がついて菠蘿油(ポーローヤウ)。
ここは、香港らしく飲むのは、
コーヒーと紅茶を合体させた鴛鴦茶(インヨンチャ)が面白いのになあ。
懐かしい香港だなあ。。
■3巻以降の29話 SFチェック部分。
私の恋敵は、私です。
28話で楊明(ようめい)が鯨井(A現在)の部屋に泊まった次の日の朝。
二人は朝食を食べに茶ーちゃん店へ
鯨井(A現在)は、明日まで有給なので昼間は自由に動ける。
この茶餐廳(チャーチャンテン)に連れてきたのは、楊明(ようめい)のようで
ここのボーローヤオ美味しいんだヨ~。と
漫画のコマには菠蘿油(ポーローヤウ)と香港式ミルクティの説明が書いてあります。
↓
菠蘿油(ポーローヤウ)
ほんのり甘くて上表面カリカリ中はしっとり(メロンパンに近い)
厚切りのバターがはさまっていてジャリクニャな食感がおいしたのしいい。
香港式ミルクティー
濃いめの紅茶にエバミルク(無糖練乳)を入れたものシブいのにマイルド。
▲▲お店のモデルは、美都餐室(ミドカフェ/Mido Cafe)だと思うけどなあ?
楊明(ようめい):「金魚茶館」のボーイが鯨井(B)の死をしっているのっておかしくない?
「工藤さんと行ってもおどろきもせず接客して
写真を見て「その日はたのしかったですね。」とか、
鯨井Bだと思っている人の言動じゃん。」
鯨井(A現在):お店で会ったボーイと屋上のボーイは別人みたいだった。
ボーイさんも二人いるのでは?と鯨井(A現在)と楊明(ようめい)も
他にも同じような人がいても・・?と、ボーイは二人いて別人かもしれないと疑っている。
鯨井(A現在)は、鯨井(B)のことをきくならボーイから聞きたいと言う。
「工藤さんの口から鯨井(B)との関係とか、そういうことが…ききたくない…。」
二人は屋上で会ったほうのボーイを探そう。ということになった。
■蛇沼みゆきとグエン
グエンは、「みゆきちゃんと俺のニセモノに出会ってほしくない。」
とお願いしている。
理由は、俺の偽物もみゆきちゃんのことを口説いてなびくかもしれないから。
蛇沼みゆき:「第二のあなたも私(蛇沼みゆき)に興味を持つのか・・」
「気になりますね。サンプルは多いほうがいいですし、
「もし、そうなったらあなたどうします?」
グエン:「殺してしまうかもしれない。」
蛇沼みゆき:「殺してしまうのはどちらでしょうか?」
▲▲ぶっそうな話をしてる二人です。ほんと、どっちがどっちを殺すんでしょうか?
蛇沼みゆきは、姿形が同じでも第二のあなたとあなたを同じ人間だとは思えないという。
一緒に旅行をした同じキャリーケースが壊れて新品を買っても
2つが同じだとは感じられないのと同じだという。
「こいつはおれと世界中を一緒に旅したあのキャリーケースではない。」
「こいつはアイツとは別物だ。」
▲▲これと同じように思っているのが、工藤なんだろうと思う。
同じ姿形の鯨井に引かれるけれど、どこか違うことに違和感を感じている。
だから、新しい鯨井との恋愛に付き進めないみたいだし。。
グエン:「わかるよ。オレだったらこのピアスがそんな存在かな。」
「二十歳から今日まで9年間 肌身離さず付けてるから、
なくなったらまさに相棒を失ったおうな気になるだろうね。」
「それに大切にしていたら、物に魂が宿るような気もするし。」
蛇沼:「ロマンチックですね。ですが、そのその魂の正体は、人間の情です。」
姿かたち遺伝子配列までが同じだとしても
思い出を持たない第二の俺は、別人だと。
グエン:「理解は出来るけど…。物と人はちょっと違うんじゃない?」
「物と違って人はしゃべるし、向こうからアプローチしてくるだろ。」
「冷静でいられる?」
蛇沼:「人間とは、単純であり複雑な生き物ですから。」
「愛した人間と同じ容姿、声、体温を持ち、
生前と変わらず自分に好意をよせてくる。」
「なのに、かつて愛しあった思い出はないという。」
「それは一体どれほどの絶望でしょう?」
「ただのクローンではない…。いったいどんな仕組みで誰が造ったんだ?」
「是非知りたいですね。」
グエン:「工藤さんは一体どんな気持ちでいるのだろう?」
蛇沼:「工藤も本人ではなく第二の彼でしょう。」
グエン:「えっ!?確定するようなことあったの!?」
蛇沼:「確定するようなことというか…」
「私が鯨井令子に口づけしたらひどく怒ってましたから、二人はおそらく恋人同士でしょう。」
▲▲ ええええ?嫉妬してたからクローン?第二の彼?
▲▲わからないーー、それで工藤がクローンだと確定できるような事でも何でもないのでは?
▲▲第二の彼だと言われてもおかしすぎでは?
グエン:「しかし、工藤さんも本人じゃないとすると」
「鯨井令子も元の彼女と感じが違ったし、」
「いよいよあの九龍は、オレの知ってる九龍じゃないかもしれない。」
「ニセモノだ。」
「おっと、偽物じゃなくて別物だっけ。」
蛇沼:「その通り、彼らは彼らで独立した個人としてとらえるべきでしょ。」
▲▲私がアホだからわからないだけなのか?
▲▲蛇沼はなぜ、こんな理由でそこまで工藤がクローンと言い切れるのだろうか?
▲▲蛇沼は、検査とか化学的根拠なしで断定しすぎでは?
美都餐室(ミドカフェ/Mido Cafe)詳細は、こちら見てみてください。
https://www.hongkongnavi.com/food/227/