大人でも漫画好き 初心者ブログは大変だ

興味のある役立ち情報、節約情報、日々のこと頑張るぞ♪初心者ブログです

彼女を守る51の方法 3巻 あらすじ・感想・ネタバレあり 帰宅困難 防災を学ぶ

彼女を守る51の方法 3巻 帰宅困難者の7日間に的を絞った物語です。

三島ジン(主人公:みしま)就職活動のためにお台場を訪れた際に地震に遭遇。21歳。
岡野なな子(ヒロイン:おかの)崇拝するバンドサリヘルのライブが行われるお台場を訪れた際に地震に遭遇。21歳。

 

DATE.20 火災の恐怖
三島ジンと岡野なな子、澤田リカが東京タワーに近づくと火炎の竜巻が見えた。
焼けた人間が降ってきたのだ。
「なんなんだ?地震で人間が降ってくるなんて聞いてねえぞ!」と憤る。

車の道路は、消防車も通れないような渋滞で消火ができないままになっている。
歩道もガラスだらけで危ない状態になっていた。

ビルが倒壊しているその向こうにも火災の竜巻が起こっていた。

冬場の地震で恐ろしいのは火災である。
大規模な火災は、このような「火炎旋風」を巻き起こす可能性がある。

三島ジンと岡野なな子と澤田リカの三人がこの時にいるのは港区である。
ここにも大規模火災を起こしやすい古い建物の密集地は多くある。

火災旋風とは、同時多発的に起こった火災が、
ひとつ所に集まることにより炎をともなう旋風が発生する現象である。

酸素を大量に消費した火災が周囲から空気を取り組むことで局地的な上昇気流が発生する。
これにより熱せられた空気が火と共に上層へと吐き出され炎を伴った巨大な竜巻となるのである。
この火災旋風は、広い場所たとえば学校の校庭などで起こるケースが多い。
しかし、そこは避難してきた人が集まる場所でもある。
火災旋風は安全と思い避難所に逃げてきた人々の命を残酷に巻き上げるのだ。

とにかく走って三人は赤羽橋まで逃げてきていた。

 

DATE.21 東京タワー
三人が東京タワーの近くまで来たときに、突然、岡野なな子が東京タワーへ上っていった。
東京タワーを階段で登って高いところからNTTビルの近く都庁の右のほうを見た、
岡野なな子や三島ジンの家のあたり新宿の早稲田方向は、火事で真っ赤になっていた。

都市機能の脳である行政はマヒし、細胞である人間がたくさん死んでいる。
たった数秒揺れただけで東京が死のうしていた。

 

DATE.22 警察官
東京タワーから降りてきて、また歩き始めたが、
家族のことが心配な岡野なな子は二人に悪態をついてしまう。

ロシアやアメリカの大使館が暴動や占拠されないように道路を封鎖している警察官を見る。
三島ジンは「この地震で初めて見た警察官なのに立ってるだけかよ?」と不満が出る。

澤田リカは、警察官に向かって

「真っ黒焦げの人が降ってくる!外国のお偉いさん守ってる場合じゃねえん だよ!」「あんた達に日本の警察でしょ」と抗議をしてしまう。

リカは「くやしかったの、なな子ちゃんたちがこんなに苦しんでいるっていうのに、

私達を守る べき警察がただ、突っ立っているだけなんて許せない!」と怒っていた。

膝を怪我して座っているリカのところに警察官がバンドエイドを手渡してきた。
「自分たちもつらいんです」と言い残して去っていった。
三島ジン「あの人(警察官)にも家族がいるんだよな」
リカ「私バカだ 警察官も被災者だなんて考えてみなかった…」


DATE.23 六本木
2月24日午後4時25分 六本木交差点までやってきた。
お酒の瓶が転がっていたり、

食事でナンパするような人がいて何やら怖そうな街になっていた。

DATE.24 たくさんの目
三島ジンは、お台場のショッピングセンターで皆を助けられなくなっていたことを思い出して辛くなって倒れてしまった。PTSD(心的外傷後ストレス傷害)だ。
「ごめん、助けられなくて、ごめん行くからすぐに行くから」

岡野なな子は「ジン君は一生懸命やったよ!!、洋一郎君やゆりかもめの人や沢山助けたじゃん !!」と励ます。
熱が出てきた三島ジンのためにどこかで休むことにする。


DATE.25 休息
「ジン君が倒れてしまった。。。自分のことを攻めてる。。。
熱もあります。。。心が折れて熱まで出ちゃって。。。ジン君。。。」

岡野なな子は心配でしょうがない。

フリーダムという親切な外国人が休息所マックスコーヒーに三島ジンを運んで薬も持ってきてくれ た。
建物の中には外国人達が沢山避難していた。

澤田リカは昔の彼氏が外国人なので英語はしゃべれた。
外国人のフリーダムは、サンフランシスコの地震も経験していた。
避難所に行ったが外国人は入れてもらえなかったという。(現在はそんなことは無い)

三島ジンが苦しんで寝ている間に澤田リカと岡野なな子は、仲良くなっていった。
お守り代わりで中学の時にもらった三島ジンの学生服のボタンを

今も持っている岡野なな子だった 。

 

DATE.26 食料調達
2月25日午後9時30分 地震発生3日目の朝

雨が降ったが、火事のせいで黒い雨だ。
雨で余計に寒くなってきたが、外国人の人達から毛布を分けてもらった。

食料調達に澤田リカが一人で知り合いがいた店に行ってみることにした。
フリーダムが一人で出かけたリカを心配してた。

「パニックの時に注意することがありますそれはお酒です。」
「パニックの時、お酒は人を悪魔に変えます。」
フリーダムが心配したようなことになってしまった。


DATE.27 レイプ
知り合いがいたお店に行ったリカが朝になってやっと帰ってきた。

DATE.28 性犯罪
悲しいことだが、これも直視しなければならない地震の現実である。
1995年の阪神淡路大震災、レイプや強奪などの凶悪な事件の報道はされなかった。
しかし、
本作品の監修者で防災・危機管理ジャンーナリストの渡辺実氏の聞き取り調査では、
数多くのレイプ被害者女性が存在することが確認されている。
だが、被害者女性の多くは、“忘れてしまいた”という思いから口を閉ざしてしまうため
実際の数字は未知数である。

事例1
女性が用をたせる場を探し公園の茂みや人気のない場所へ入り込み被害にあう
事例2
リカのように飲食物で室内へ誘いこまれて被害にあう
事例3
ボランティアで県外から来た女性が「けが人がいるから手を貸してほしい」と言われ
ひとけのない場所へ誘い込まれる

どの事例にも共通して言えることは「男は酒を飲んでいた」ということだ

冬場の地震では、人は暖を取るために、そして、精神的に追い込まれその苦痛を忘れる為に酒を飲む。
しかし、そのことが性犯罪の多発を生むのだ。
犯罪を犯しても警察が機能していないだめ誰にも捕まらない
ここで機能する唯一の砦であるモラルを酒は容易にながしてしまうのである。

犯罪者は自己を正当化する。
都市の崩壊という現実は犯罪者の最強の自己正当化の言い訳になってしまうのだろう。
そんなみえない崩壊がおこることを女性は知っておくべきだろう。

地震発生から4日目の六本木通りは人であふれていた。交通の復旧をあきらめ自力で帰ろうとしてる帰宅困難者の人々である。

そんな人の群れの中で3人は同じことを考えていた。
もっと強くなって自分を守ることそれが人を守ることなのだと。

こうして彼らは六本木を去った。


DATE.29 トリアージ
澤田リカは、襲われた時のことがよみがえり辛くて前向きになれない。
病院に行かないと忘れられないと言いだして三人で病院に行くことにした。

災害拠点病院N医療センター
病院には入れなくなっており、先にトリアージ「triage」する必要があった。
赤いタグをつけられた人だけが病院内で治療を行うが、それ以外の黒・黄・緑のタグの人は病院の敷地より出てくださいとアナウンスされていた。

目にガラスが刺さっている人も“黄色”のタグになる。
失明しても生死に関係ない怪我なので治療は出来ない。
トリアージという災害医療を行っていた。
三島ジンが「人間を色分けするってどういうことだよ!?」と言っていると
説明してくれるという太った男性(飯森福郎)が現れた。

リカは病院の混乱状況を見て
「私、生きてるんだよね。生きてさえいれば、またユースケ(彼氏)に会えるんだよね」
と歩き始める気力が出てきた。

「彼女を守る51の方法」4巻につづく

 

「彼女を守る51の方法」3巻
作者:古屋兎丸 各巻末の解説は防災・危機管理ジャーナリスト渡辺実

 

まとめ 災害の時に覚えておくとよいこと

■覚えておこう!AED(自動体外式助細動器)
現在、ホテルやコンビニ、駅などに設置されている。
これは、音声ガイドによって誰でも心臓電気ショックが出来る救命機器です。

震災時などに医者や救命隊員がいない緊急事態、心配停止をした人を救うためぜひとも覚えておい
てください。地下鉄は全駅に設置されています。

AED(自動体外式助細動器)の体験をしたことがある人は多いと思います。
私も訓練で試したことがあります。
スイッチを押せば音声が指図してくれるので、その通りにしていけば素人でも出来るようになっています。
防災訓練で試したことが無い人は、一度くらいは訓練で体験してみたほうが良いように思います。


■通勤・通学に普段から身につけておくとよいもの
1:スマートホン、携帯電話(充電器付き)
大地震後の直後は通話できなくても時間がたてば通話ができるようになります。
電池や充電器 モバイルバッテリーは忘れずに。

2:ラジオ(スペア電池付き)
大地震が発生した時は、ラジオから情報をとるために携帯ラジオは絶対にバックに入れておくこと。スペア電池も忘れずに。
ラジオを常にバックに常備するのはちょっと難しいので、
通勤してる人は会社に置いておくことでもよいかもしれないです。

3:『radiko』
ラジオになる便利なスマホのアプリ『radiko』があります
スマートホンでラジオを聴くことが出来ます。

日常生活でラジオを聴く人ならラジオを持っていると思いますが、
ほとんどラジオを使うことがない人は、
ラジオアプリを事前にインストールしておくだけでも違います。
平穏な時にインストールしておかないと
災害の時はアクセス集中してダウンしてしまうかもしれませんから
事前にインストールしておくことだ大事です。
充電器 モバイルバッテリーも忘れずに。

 

ただ、災害時には電源、電池の問題がありますから、
ラジオアプリは家から外にいるときに活用して、
家にいるなら、ラジオそのものを常備しておくことは大切だと思います。

ラジオもどうせ買うなら電池の心配が無いラジオを家に常備しておくのが一番。
手回し充電機能付きのラジオがベストですよね。

 

ラジオは家で災害時に過ごす場合でも必要です。
手で回して発電できる充電器付きの災害用ラジオがあれば一番良いですが、
通常のラジオが壊れることもないので通常ラジオのままです。

 

■ペットボトルの水 

空のボトルは簡単に捨てないでキープしておくこと
地震直後はバックに入ってるペットボトルの水が命の水になる。
がぶ飲みは厳禁、のどの渇きを抑える程度に大切に。
そして空になったペットボトルは絶対に捨てないこと。
地震後、3日程度すれば給水所や避難所が開設され、そこで給水をうける水筒になる。

ペットボトルの水は大切にしますが、空になったボトルはうっかり捨ててしまいそうです。
ペットボトル容器なら軽いですから、一人分の荷物にならない程度に水を持ち運べる容器は必要ですね。


注意 忘れがちなこと 注意
空のペットボトルはすぐ捨てないでキープしておこう。後から使うかもしれない!忘れないこと!
これは、気を付けないと捨ててしまいますね。後から活用出来ることを忘れがちです。
捨てるのはいつでも捨てられるのですから。