『100分 de 萩尾望都』 NHK Eテレ感想３ - 大人でも漫画好き　初心者ブログは大変だ

今回の『100分 de 萩尾望都』放送のご本人萩尾望都インタビューで色々なことを知りました。
作者さんのことを知るとより作品への理解が深まります。

ものすごい熱烈な萩尾ファンなら知ってることばかりなのかもしれませんが、
私の場合は、萩尾望都さんがどうこうよりも漫画そのものから長く遠ざかっていたので
最近の漫画や作者さんの最近のことを知らないことが多いです。

大人になって他の娯楽にお金を使うようになると、漫画に回すお金の余裕が無くなったのです。
年取って、もっとお金も無くなって（苦笑）
病気でも家の中でも1人でも、十分楽しめる娯楽として漫画にまた戻ってきました。

読者にも作者のことは、どうでもいいという人もいるとは思いますが、
作者という生身の人間が考えて悩んで、そこから産まれてきた作品ですから、
作者本人の思いが直接聞けると言うのは、興味深いです。
ご本人のインタビュー回答を聞けてもっと萩尾望都作品のことが考えられました。

やっぱり萩尾望都は凄い！
ありきたりな言葉になってしまうけど、やっぱり素晴らしい漫画家さんです。

私の場合は、漫画から遠ざかっている時期が長くあったけれど、
萩尾さんの作品は、いつの時代に読んでも楽しめる作品ばかりです。

少女漫画の場合は、発表された時でも西洋のどこかだったり
主人公は日本人ではなかったりと人種や時代が関係ない話が多いからかもしれません。

たくあん食べて納豆食べてる日本の話より、
不思議な知らない美人、かっこい男の子がいる話のほうが憧れて楽しめるのです。
白人崇拝、白人美意識とか言われても、
綺麗だと思うものやかっこいいと思うこと、好きになる感情はしょうがないのです。

ドイツもロシアもイギリスもフランスだってヨーロッパに存在する国だと解っていても、
ヨーロッパに行ったこともなかった少女には、どこでも異世界なのです。

綺麗な顔の主人公達、名前は知ってるけれど行ったこともない国、
私が訪れた場所と同じ国だけど、おなじではないところ。
そういう意味では、はじめからすべて「ここではないどこか」のSFと同じで、場所が
ヨーロッパだったり鎌倉時代だったり、日本のどこかだったりするんですよね。

特にスポーツ根性漫画とかが関係がない「花の24年組み」は、

設定が外国に主人公が外国人が多かったので、その傾向が顕著なように思えます。

反対を言えば、発表した時からすでにもう少女漫画は時代劇（笑）なのです。
だから、いつ読んでも楽しめる漫画になって普遍的なのかもしれないです。
携帯？スマホ？、時代劇だものあるわけないでしょう。
そんなものがなくてもすんなり受け入れられてしまう。

携帯？スマホ？そんなものは遅れてるいつの時代の話？
今はテレバシーで会話しているんですよ～（笑　
いつでも少女漫画は時代劇だから、時代劇として常に楽しめるのではないのかなぁ？

どうせなら、NHKには、一つ一つの作品ごとに
萩尾望都インタビューをして創作秘話を記録に残してほしいなあ。
もっと深くどういうことから構成したとかこういうこと描きたかったとか、
いろんなことを記録に残してほしいです。

それは、「花の24年組み」の漫画家さん達みなさんに言えます。

新春スペシャル番組『100分 de 萩尾望都』NHK（Eテレ）
2021年1月2日午後9時30分～11時10分『100分 de 萩尾望都』放送
https://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/2021special/index.html

『100分 de 萩尾望都』再放送 2021年1月16日土午後3時00分～4時40分
https://www.jmangasuki.com/entry/2021/01/08/180755

『100分 de 萩尾望都』母親との葛藤｢漫画やめなさい｣
https://www.jmangasuki.com/entry/2021/01/05/203427

『100分 de 萩尾望都』失敗したりダメだったりする子に、心があると思っていないんですよ｡
https://www.jmangasuki.com/entry/2021/01/05/182732

『100分 de 萩尾望都』SF少女漫画「ここではないどこか」を描く
https://www.jmangasuki.com/entry/2021/01/05/171444

『100分 de 萩尾望都』「残酷な神が支配する」萩尾望都の父親の描かれ方
https://www.jmangasuki.com/entry/2021/01/04/230623