■作者の萩尾さんにとって最愛のキャラクターである「ポーの一族」のエドガー。
どんな思いを込めて描いていたのでしょうか?
○萩尾望都インタビュー
社会からは異端だと嫌われ 否定されているんだけれど
でも この人は心を持っている。
やっぱり ほんとに私ほんとに落ちこぼれで
あの… どうして ちゃんとできないのってず~っと親から言われていて
日本の教育的文化背景の中ではね・・やっぱりね あの…
失敗したり ダメだったりする子に、心があると思っていないんですよ。
だから 何を言ってもいいし、どんなに教育してもいいし、それは許されるんです。
バカだとかダメだとか死んじまえとか言っても。
でも 言われる子は つらいですよね。
あの… やっぱり 心があるんだから。
だから そういう立場の人として、ちょっとエドガーを描きました。
■そして2016年 40年ぶりに萩尾さんは「ポーの一族」の封印を解きました。
あのエドガーがよみがえり更に時代を超えて旅を始めたのです。
○萩尾望都インタビュー
じゃあ ちょっとエドガー描くかなってドア開けたらね
2人が待ってたんですねエドガーとアランが。
40年ぐらい ほっといたんじゃないかな 私。
だけど、あっちは吸血鬼だから 年とらない。こっちは 年をとったけど。
で、なんか昨日 別れたみたいな顔して「あっ 待ってたよ」って感じで
なんか これまでこんなことがあった・・みたいにして
ず~っと また しゃべり始めたんですね。
なんか もうね…捨て子したお母さんみたいな気分になっちゃって。
ごめんね。
あなたたち こんなに大きくなって…いや 大きくなってないけど。
元気だったのねって言って。
それから ず~っと話を聞かせてもらってるっていう感じです。
(取材者)アランは死んでしまったじゃないですか。
萩尾: はい。
(取材者)でも今 お話聞いてたら、多分 復活ありますね。
萩尾:あっ そうですね あの…これから復活させます。 はい。
新春スペシャル番組『100分 de 萩尾望都』NHK(Eテレ)
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『100分 de 萩尾望都』 母親との葛藤 「漫画 やめなさい」
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『100分 de 萩尾望都』SF少女漫画「ここではないどこか」を描く
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『100分 de 萩尾望都』「残酷な神が支配する」萩尾望都の父親の描かれ方
https://www.jmangasuki.com/entry/2021/01/04/230623
『100分 de 萩尾望都』 NHK Eテレ 感想1
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『100分 de 萩尾望都』 NHK Eテレ 感想2
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『100分 de 萩尾望都』 NHK Eテレ 感想3
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