大人でも漫画好き 初心者ブログは大変だ

興味のある役立ち情報、節約情報、日々のこと頑張るぞ♪初心者ブログです

かんぽの宿はなぜ12か所営業終了するのか

全国に50施設あるかんぽの宿で、その内の12か所が12月20日に営業終了となる。

かんぽの宿がなぜ12か所が営業終了するのか理由を探る。

●かんぽの宿・箱根が営業終了する理由は?

箱根芦ノ湖近くの<かんぽの宿 箱根>は12月20日閉鎖予定

<かんぽの宿 箱根>
29部屋4階建て 部屋は8畳の和室が多くてベットの部屋が少ない。
食事はバイキング形式で1泊2食。 芦ノ湖が見えるロケーション良い。
大浴場は、天然温泉かけ流し、露天風呂もある。
露天風呂は、外から見えると中途半端な囲いがあり景色を見ながら楽しむほど景色が見えない。どっちつかずになっている。

 

部屋からは芦ノ湖と天気が良ければ富士山も見えるロケーションとして絶好の場所
一泊2食付き(朝夕バイキング)12000円から

 

閉鎖理由の1つとして築29年改修したが老朽化がある。
もう一つの理由が、4年前の噴火で2015年6月大涌谷で噴火でレベル4となりキャンセルが相次いだこと。37か所の私設で温泉の供給が途絶えた。現在はほぼ供給回復済。
現在でもレベル2で客足が回復しなかった。

 

噴火だけではない理由もある。
定員107人29室のみ、夫婦2人利用で集客人数が少なく黒字化が難しい。
食べて寝るだけしかない、他に楽しめない。他にお金を落とせない。他に娯楽もない。
景色しかない。箱根は陳腐化が強かった。

 

かんぽの宿 箱根
神奈川県足柄下郡箱根町元箱根159
https://www.kanponoyado.japanpost.jp/hakone/index.html

 

●黒字、赤字終業の違いは何だろうか?

<静岡 熱海のかんぽの宿>は黒字。
熱海のかんぽの宿は、ホテル内に入っただけでわかるほど、豪華なエントランス。
2年ほど前に何もかも大規模リニューアルしている。箱根には無い会議室や娯楽施設がある。


洋室にしてバルコニー付きの部屋がある。

海上花火大会が真正面に見えるロケーションはよい。
週末は、300人くらい利用がある。人数的なところでスケールメリットがある。
レストラン、風呂、カラオケルーム、娯楽室ありでお客も増えた。
畳の部屋が付いてベットもある和洋室が充実している。
159室は、箱根のかんぽの宿の5倍の人数が泊まれる。

改修してよかった点として
・建物を生かしたこと
・スケールメリットがある
・コスト削減できた。

一泊2食付き 14000円から

 

かんぽの宿 熱海(本館)
静岡県熱海市水口町2-12-3
https://www.kanponoyado.japanpost.jp/atami/index.html

 

●民間に売却して黒字化した元かんぽの宿もある

青森の奥入瀬 おいらせ <森のホテル>
かんぽの保養施設「十和田簡易保険保養センター」を競売で取得して民間で運営して黒字化で成功している。

エントランスを豪華に見えるように改修。
フロントは、薄暗い照明で高級感を演出してお金をかけないように工夫している。
税金投入している施設は、過度に強度な建物が多く大抵がしっかり躯体が作られている。それを生かすデザインで基本は変えていない。

部屋は和室をリニューアしてベットにする。
スイートルームもベットの部屋で作り高級路線にも対応できるようにしている。

一部屋14000円一泊二食付き
スイートルーム定員4名 24,840円

冬は雪で難しいが、4月から7月は稼働率6~7割、8月~10月は稼働率8割

民間経営は団体から個人への動きが最近のお客のニーズをくんで対応出来たことが
黒字化の要因ではないかとのこと。

レストランは、地元の奥入瀬食材で創作料理を提供している。
地元和牛や地元奥入瀬や十和田産の野菜を使っている。

奥入瀬 森のホテル
http://www.morino-hotel.com/

●まとめ
郵政省は簡保保険で作ったかんぽの宿は、公的なお金を投入して建築している。
公的年期を投入して建築したグリーンピアと同じ構造。
グリーンピアは、結局、元の値段の2%くらいで売却している。
簡易保険と言う公的なお金を無駄にしないで欲しい(が無理だろう)

2019年9月12日<そもそも総研>情報

 

●感想●
<かんぽの宿・箱根>は、宿のアピールポイントが芦ノ湖が見えるロケーションなのに中途半端なお客の意見に振り回されて、せっかくの露天風呂にも囲いをして景色というロケーションの魅力を全面に魅力として出せてないのはダメでは無いだろうか?
露天風呂があって景色が見える宿ならば、露天は露天風呂ですからとして、ある程度は見えるというクレームに開き直るしかなかったのでは?

客室は、畳の部屋にありふれた内装で日本人客を相手にするのは特徴もなく難しいが、こういう古い畳の旅館は外国人観光客がむしろ希望すると思うのに、柔軟に対応できなかったのかもしれない。
最近の観光地は外国人が頼りだったりするのに、外国人個人客の集客を積極的にしてないような気もした。
外国人観光客は、日本人以上にお金にシビアなところがある。食事はいらないから宿だけ泊まりたいとかその分の安いプランなど、そういう希望に対応できるような場所ではなかったのかもしれないが・・?
立地がよくわからないが、周囲にレストランとか無くてぽつんと立っているような場所だと集客が難しいところは確かにありそうだとは思った。


静岡 <熱海のかんぽの宿>は、エントランスも天井が高く吹き抜けで豪華に改修されていて建物の規模も全然違います。豪華で広いから改修して綺麗なら全然印象が違う。
客室もベットになっているのは、中居さんが布団を引く人件費削減は出来ているだろうと思う。
たしかにある程度の規模がないと温泉を掃除する手間などは小さくても大きくても同じなので人数が多く泊まれるメリットはかなりあると思う。
日本人夫婦の個人客に対応できるようにベットの部屋を多くしたのはよかったと思う。

熱海そのものが頻繁に花火大会をしたり街そのもので集客の工夫をしているところが助かっているように思われる。
せっかく花火が上がるなら部屋で楽に座って花火を見たいのがお客の気持ちだと思う。
温泉地は基本、温泉以外にやることがないのは仕方がないように思うが、花火を街があげてくれるなら、花火を見るということで日本人には動機づけになることがプラスに働いていると思う。

熱海をもっと進めたようなのが、青森の奥入瀬 <森のホテル>。
競売で民間企業が手に入れたが、改修にはそれほどお金はかけてない。
むしろ、かんぽの宿がわざわざ車椅子対応にあわせてバリアフリーにしてあった広いロビーを躯体を残して階段を3段くらいつけてわざと段差を付けていた。
バリアフリー化の時代に逆行しているが、それが、ロビーに陰影を作って豪華さを出しているのだろう。たぶん、どこか他から車椅子は入れるようはなっているのかもしれない。

客室は、高級路線を出しているスイートルームの部屋も作って個人客のプチ贅沢に対応できるようにしてある。
せっかくなら、星野リゾートとか有名ホテルのトレンドになっている、外国人観光客が喜ぶような畳に座るくつろぎの部分が一部あるべットの部屋にしたほうがよかったのでは?と思いました。
しかし、そこまでターゲットを外国人観光客してないことと、畳と混在の部屋を作ると改装費も高くなるだろうし、掃除の手間は2倍かかるだろうから、そこはメイン客を日本人の個人客として洋室に絞ったのかもしれない。
畳に布団の部屋も残してはいる。

レストランを充実させているので、周辺地区に住んでいる人達が、ちょっと車で行って食事をして温泉に入って帰るというランチでの使い方も出来るようにしてあるようだ。
地方は車さえあればどこにでも行けるわけだから、泊まり客だけでなく食事目的の女性客に来てもらうような工夫もしていると思う。

閉鎖する箱根も悪いところばかりではないが、
やはり噴火があるということで敬遠されたことに、それまでと同じような流れでやっていくと噴火を押してまでこのホテルを選択するか?という泊まる理由の強さを持つことが難しかったのだと思う。
ただ、不思議なのは、外国人観光客が多くなってこんなにホテル不足が言われている時期なのに、そっちの集客も考えないで売却なのだろうか?
オリンピックも万博もあって宿が足りない、足りないと言われているが、かんぽの宿はそういうことからも切り離されてどこ吹く風のような、別なことを考えているようだ。

民間経営だと何が何でも利益を出そうとモガキにモガクけれども、
どうせ税金で他人の金、赤字でも懐はいたまないが、赤字を突かれては出世に響く人が多いのかもしれない。、赤字で上層部がマイナス評価になるよりも
二束三文で中途半端な規模の建物は、どんどん切りすてていくことが、ずっと前から決定していたような気がする。

経営人の上の部分の人達が、そろって平穏に退職金を満額貰って、マスコミからも叩かれず、うまく退職して行くための計画のような気がしないでもない。

そのためには、赤字でマスコミから叩かれそうな施設は、早く手離して存在しないように書類上してしまうのが安楽な道だろう。
ほぼそんなに努力しないでもお客が来る評価が高い施設いくつかだけを残して、もっと切り捨てて「赤字はありません」という取り繕いをするためなのではないか?
民間売却へ二束三文で手離すことだけが、もともとの変更不可の織り込み済みの計画なのではないのかな?と思いました。