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彼女を守る51の方法 1巻 あらすじ・感想・ネタバレあり 帰宅困難 防災を学ぶ

「彼女を守る51の方法」1巻あらすじ・感想・ネタバレあり 防災帰宅困難

この漫画の題名だけを読んで、内容が「大地震を扱った漫画だろう」と思った人は凄いと思います。
私はてっきり、主人公が強くなって、悪い人達から大好きな彼女を守るために頑張るぞ!みたいな(;^_^A
ラブストーリーを絡めたバトル漫画なのかな?と思いました。

柔らかなそうな漫画の題名とは全く違って、大地震になった時に気を付けることを教えてくれるサバイバル漫画なのです。

東京を直下型大地震が襲ったら液状化現象や余震による影響でどんな状況に陥るか、二次災害で人々がどんなパニックに陥るかを想定して描かれています。

阪神・淡路大震災(1995年/平成7年1月17日)、
東日本大震災(2011年/平成23年3月11日)からも年月が経って、
東京では震災に気を付ける意識が薄くなってきているような気がします。私だけかな?(;^_^A

 

地域が東京で家の近所に限るかもしれないかもしれませんが、
こちらでは東日本大震災の時も家屋も壊れませんでしたし、食べ物にも飲み物にも困らなかったので、被害と言えるほどの被害は無くて、災害があるとはわかっていても、気持ちが緩くなってきているかもしれないです。
東京の場合は、数日だけ冷蔵庫にあるものを食べることが出来れば、すぐに食料や水の流通は復旧してきますし、家にいる場合は、数日の食べ物はなんとかなりますからねえ…。
でも、本当はこれではいけませんね。いつどこで大地震に遭遇するかわかりません。

 

防災の日などに、中学生・高校生にも一度読んでもらって、
大地震になった時に気持ちを保つ方法や気を付けることを思い出せるようにしたいですね。
ちょっとした防災マニュアルとして活用が出来ると思います。
特に女性だと気になること、気を付けることも沢山ありますからね
事前にこういう漫画を一読してちょっとした知識を頭の中に触れさせておくだけでも、とっさの時の行動が違うと思います。

でも、この漫画を読んだからといってイコールで震災時にすべてのことがこの本で役立つのか?と言うとそうではありません。
あくまでも、事前の確認として震災になった時は「こういうことが起きるのかも?」ということが、マンガという絵で視覚的に見えることで、事前の心構えが出来るということです。

震災時に頭の片隅から「こういうこと何かで読んだなぁ?」と思い出せるだけでもトラブルが起こった時にマイナスになることは無いと思います。
漠然とした話よりも、絵として漫画で読めるということは、体験したことが無い人達にも必要だと思いました。

漫画なら、あまり教育的な感じにならず固くならないで読み進められるので、
防災について再確認してもらえるのではないかな?と思います。

地方から東京に来て一人住まいしている若い学生さんやOLさん達が何も考えずに初めて大きな地震災害に直面することになるよりも、事前に想像力を働かせておくことは精神的なことが違うと思います。
読みながらも首都直下型地震を想定して、もしも、本当にこれが現実になる日が来たら…ということを思いっきり考えてしまいました。


関東大震災(1923年/大正12年9月1日)を忘れないために作られた「防災の日」「防災週間」や毎年の3月11日(東日本大震災の日)には、災害に打ち勝つ準備を再確認してみてください。

 

 『彼女を守る51の方法』1巻 あらすじ ネタバレ 最後までしています。ご注意ください。


「彼女を守る51の方法」1巻
作者:古屋兎丸 各巻末の解説は防災・危機管理ジャーナリスト渡辺実

 

現在、東京・首都圏に直下型の地震はいつ来てもおかしくない状態
だと言われている
今、巨大地震が東京を襲ったら
僕たちの被災はどんなものだろうか?
これは、“今”の東京大震災を描いた物語である

DATE.1 XXXX年2月23日地震発生
三島ジン(主人公)は慶凰大学3年生の21歳。

東京お台場の会社説明回に就職活動でやってきた。
絶対に一流の男になってやるという心意気を持っている。
「夢 絶対テレビマンになる!!!!」

奥野なな子(ヒロイン)は、喫茶店アルバイトの21歳。
「私の夢はサリン・ヘルヴァインの音楽を一生愛していきたい。」
「サリン・ヘルヴァイン」のライブを見たくてやってきた。
チケットが無いのでチケット売ってください。の張り紙を持って立っていた。
今は、ハンドルネーム「ロルコ」として背中に小さな天使の羽を付けてゴスロリファッションをしてるなな子ちゃん。

三島ジンが中学時代の同級生である奥野なな子をお台場で見つけて声をかけるが、
「ロルコは6年前まで眠ってたソドム様の歌声で目覚めた」などと言われて、

「超ヤバイやつになってる!!」と思いながら会社説明会へ向かう。

数時間後、三島ジンが会社説明から出てくると、そこには「サリン・ヘルヴァイン」というバンドの女性信者(ファン)に絡まれて苛められている奥野なな子がいた。
奥野なな子が可愛いから気にくわないという理由で、わざと今日の「サリン・ヘルヴァイン」解散ライブチケットを取ってくれなかったという。
苛められていた岡野なな子を大声出して助ける三島ジン。

中学の時は、可愛かった岡野なな子が好きだったのに、

なんであんな風に変わってしまったのか・・と三島ジンが考えていたら、

何が理由で苛められていたのか分からないけれど、
奥野なな子が中学時代にイジメられるようになったことを思い出した。

岡野なな子のところに戻って
「岡野ごめんな、俺、あの時助けてやれなかった」と言う三島ジン。
なな子は「遅いよ、もう遅いよジン君」と言った時!!

その時、ドオオオーンと大砲みたいな音がして鳥がカーカー騒がしくなり明かりが消えた。
(2018年9月6日に発生した北海道胆振東部地震でもあったブラックアウト状態)

午後7時35分 地震発生M8震度7の地震が東京におこった。
こうして彼と彼女の東京大震災の幕は開けた。

 

DATE.2地震発生直後
大きな地震がおさまったら、観覧車が傾いていた。周囲の地面は液状化していた。

DATE.3液状化現象
「津波は?地震の後は津波が来るかも?」と言う三島ジンに対して
岡野なな子は、「わたしここにいる。お洋服と靴をこれ以上汚したくないから」と危機感なしのことを言う。
「めんどくせい、行くぞ」と言いながら、とにかくなな子を抱えて逃げ出す三島。

液状化は、ゆるい泥状の水は粘り気を持っているため非常に歩きずらい、地面もボコボコしている。
さすがに岡野なな子を抱えて歩くのは限界になってしまう。

二人の住む実家は新宿方向の早稲田、ここお台場からはちょっと遠い。
携帯の基地局もやられているようで携帯もつながらない。
岡野なな子は、「もうほっといて行って!」というが、
三島ジンは、いじめられていた岡野を見てるだけだった中学時代の自分に対しても
「今度は絶対ほっとけない、今度はちゃんとしたい、つうか、守りたい」と言う。
岡野なな子もやっと協力して二人で歩いていくことなる。

DATE.4ショッピングセンター
地面は水だらけ、ショッピングセンターについたら怪我人だらけだった。

三島ジンは「人のために生きろ、小さいころから父親にそう言われてきた」と一人でもショッピングセンターの中にいる怪我人を助ける行動を起こす。
中は怪我人でいっぱいで助けても助けてもどうにもならない状況だった。


DATE.5被災者
お婆さんに「ゲーセンに孫の洋一郎がいるから助けて」と言われた三島ジンは、

運よく洋一郎君(ひろき よういちろう)を見つけてお婆さんのところに戻ってきた。
知らないお爺さんに「もうショッピングセンターには戻るな」と言われる。
人がたくさん助けを求めているのに助けられないと苦しいジンは、
知らないお爺さんから「お前さんにはお前さんにしか出来ないことがあるはずや 自分で考えろ」と言われる。

ショッピングセンターでは、多くの人の命を助けることが出来なかったとジンは苦しんでいた。

 

DATE.6余震発生
そこに余震がおきた。お台場は埋立地につくられた危険な場所なのだ。
大地震後のお台場は、大規模な液状化現象によって甚大な被害が予想されてる。

お爺さんは、三島ジンがすることは
「それは生きること、女の子を連れて危険なお台場から逃げること」だと言う。
お爺さんは、阪神淡路大震災の時に家族を無くしている大震災の経験者だった。


DATE.7テレビ局へ
アルプステレビには電気がついている。
有力な情報が得られるかもしれないので、ひとまず、移動することになった。
お爺さん、岡野奈々子、三島ジン、お婆さんと洋一郎君でアルプルテレビに行くが、テレビ局ビル内に入ることはできなかった。
「怪我をした人はビックサイト前にある災害拠点病院へ行ってください」というアナウンスだけだった。
アルプルテレビの前では、「サリン・ヘルヴァイン」のボーカル・ソドムが、自分一人だけ特別扱いしろ!と騒いでいた。

DATE.8救世主
岡野なな子がいじめで辛かった時に救ってくれた「サリン・ヘルヴァイン」の音楽だったけれど、
自分勝手なボーカルのソドムの行動を見て幻滅する。

移動中、ゆりかもめに閉じ込められている怪我人を岡野なな子は自ら三島ジンと一緒に助けるようになる。
奈々子は、自分もジン君みたいに強くなりたいと言う。

お爺さんは、お婆さんと孫の洋一郎君と一緒にお婆さんの家まで送り届けるということになり、連絡先を交換して二人と別れる。

DATE.91虹の橋
レインボーブリッジは壊れてなかった。「虹を渡ろうぜ!」と二人で帰る決意する。


「彼女を守る51の方法」1巻
作者:古屋兎丸 解説:防災・危機管理ジャーナリスト渡辺実


「彼女を守る51の方法」2巻につづく

 

「彼女を守る51の方法」で帰宅困難 防災を学ぶ

まとめ 災害の時に覚えておくとよいこと

■首都圏の中心部あたりにいて郊外の家へ帰宅する場合 20km圏内かを考える
一般的に徒歩帰宅できる限界の距離は、約20kmといわれています。
「彼女を守る51の方法」でも、お台場から二人が住む家がある新宿 早稲田までの約20Kmへ
彼女を無事に連れて帰ると設定したのだと思います。

20km圏の同心円を「徒歩帰宅限界」としているので、歩いて帰宅は無理ではないですが、
東京だと中央線や京王線、武蔵野線等の高架線路(線路が高架になり旧線路の横が道路として続いている)のように線路の横をある程度ずっと歩いていける道があるか、
甲州街道や青梅街道のような大きな道路沿いのい場所に住んでいないと難しいと思われます。

安全と体力(女性や子供)を考えると
15k圏内の同心円が無理なく歩いて帰宅できる程度の距離と考えられています。

地震発生時の外出者のうち、
「帰宅困難者」と「徒歩帰宅者」を次のとおり定義しています。
・自宅までの距離が10キロメートル以内の人は、全員「帰宅可能」→「徒歩帰宅者」
・帰宅距離10〜20キロメートルでは、個人の運動能力の差から、距離が1キロメートル長くなるごとに帰宅困難となる人の割合が10パーセント増加していきます。
・帰宅距離が20キロメートル以上の人は、全員「帰宅困難」→「帰宅困難者」


■自分が現在いる場所を把握することは大切なこと
専門家が想定する最悪の事態になった場合では、携帯も通じず、数日は救助も来ないことが考えられます。
体力の残っているうちに帰宅、もしくは避難所への移動の為に場所を把握することは必要です。
長く住んでいるので位置関係を熟知している人は問題は無いとは思いますが、
特に自宅から遠くへ通勤・通学している方は、地図は持っておいたほうがいいのではないでしょうか?
デジタルが機能しなくなり、周りの建物等景色が変わっていたら、どっちが北かも分からなくなるかもしれません。
こういう地図本は使わないで済めば良いのです。いざという時の為のものですから。

帰宅支援マップ 首都圏版 単行本(ソフトカバー) – 2018/2/23
発売日: 2018/2/23

 

■応急処置 生理用ナプキンは絶好な止血帯になる
大地震が発生すると周囲には落下してきたガラスなどで顔中が血だらけの被災者がいっぱいいるはずだ。
怖がらずにまず、ハンカチやティッシュで血を拭いて、どこがどの程度切れてるか傷口を見つける。
大量な出血が続いている場合は、手や足が傷口だったら心臓に近い部分をバンドや布などで重いいきり縛る。後は、止血。
ハンカチでもいいけど、女性が持っている生理用ナプキンは最高の止血用具。
生理用ナプキンは血を吸いこむことが得意で、なにより清潔。

そのナプキンで傷口を押さえて止血する(圧迫止血法)。
第1巻 P85ページより 怪我をした女の子に止血をするジン。

この後、彼女の友人のナプキンでさらに処置をする。

 

血が出ている時の止血や傷の上に使うものとして女性がいたら生理用ナプキンを使うことが出来る。
これはちょっと女性でも男性でもとっさには気がつかないかも?
生理用ナプキンは、製造で衛生的に管理されて滅菌状態で出荷されていますから止血用に使えるわけですね。
衛生的に同じように使えるであろう製品としては、パンティーライナーとか尿もれパットとかも止血の代用として使えるように思います。

女性だと生理日ではなくても、念のために生理用ナプキンを1つ、鞄にいつも入れておく人は結構な数でいますよね。
そこそこの割合で周囲には生理用ナプキンを持っている女性がいるはずなので、覚えておけば活用できそうです。


■生死を分ける14分。生き残った元気な人は救助活動する
地震発生時の14分以内で80%が死亡していると言われています。
また、災害や事故だと72時間経過すると救命率が極端に下がって命を救うことが困難になると言われています。
地震発生直後は、どこにいても救急車や警察、自衛隊は来てくれない。

というより、あまりの被害に身動き取れずに来ることが出来ないのだそうです。
ガレキに埋もれた人々や負傷者を救うのは、地震から生き残った者しかいないということを忘れないでほしいですね。
(DATE.4ショッピングセンターP89~を参照)

三島ジンが「助けるために協力してくれ」と言っても周囲にいる人達は、なかなか協力してくれません。
もしも、皆が「14分が大事なんだ!」ということを事前に知っていたら、どうだったでしょうか?
怪我をしていない人ならば、

「自分も誰かの命を助けよう」と協力してくれる気持ちになっていたかもしれません。正しい知識や情報を持つということは、こういうことなのかもしれないですね。

 

そして「地震発生時の14分以内で80%が死亡している」このことの反対を考えれば、直後に周囲の人を救う行動することは大事、でも、14分以上過ぎてからは、自分の命以外の救助活動はあまり意味がないということになりますよね。厳しいですけど。。

この事を明確に三島ジンに言ってるのが阪神淡路大震災で生き残った名前も知らないお爺さんの言葉です。
このお爺さんは、「地震発生時から14分以上過ぎてからは、自分の命以外の救助活動はあまり意味がない」こういう意味のことを裏の意味として言っているのですよね。

一見ヘラヘラしてる変なダメ爺さんですが、
お爺さん(震災サバイバー)が言う言葉にあるように人間の本性が出てくるのです。
「勇気と無謀は違うんじゃ、ボケ」
「逃げる奴、助ける奴、泣き叫ぶ奴、性格や性格」
「お前さんの知恵と判断力でよーく考えることや」

三島ジンのように、生き残った者が負傷者を助ける&自分も助かるように正しい行動ができるようになりたいですね。

 

■避難所の半分が倒壊。
都内の指定避難所約3千のうち、7割近くが小中学校になってる。
指定の避難所が分からない時は、まず小中学校を目指せばいい。

スマホや携帯があれば小中学校を見つけるなんて簡単ですけど、土地勘がない場所だとわかりません。
日頃から近所に小学校・中学校・大学などの学校施設があるか無いかくらいは見ておきたいですね。

 

■×の亀裂には近づかない。
鉄筋コンクリート造りの建物の柱に、浅い斜めの傷や×字の亀裂が入っていたら近づかないほうがいい。
この現象は「せんだん破壊」といい、コンクリートだけではなく、内部の鉄筋にまでダメージが及んでる可能性が高い、余震などで簡単に崩壊するおそれがあるので要注意。

「せんだん破壊」知らなかったです。亀裂やひびが入った建物には入らないことはたぶん、みんな気を付けると思いますが、大きな建物だとついつい大丈夫だ安全だと思って避難してしまうかもしれませんね。

 

■お台場の危険性
お台場は東京のゴミ問題を解決するためにゴミや建築残土等を埋めてて島にしたのが現在のお台場の一部である。
専門家は土が固まるまでに10年以上の歳月が必要との見解を示したが十分な圧密期間を経ずに開発が一部スタートした。
その結果地下の電気、ガス、電話、水道等のライフラインが壊滅スレうほどの大規模な液状化が発生する。
いくら建物基礎がしっかり構築されていても、その基礎周辺が流動化し、沿岸や運河沿いでは絶対に倒れないと思われている建物さえも傾いたり棟買いするなど予想を超える被害が発生する危険性がある土地である。

最近の埋め立て地も似たり寄ったりなのかな?
急激にオリンピックまでに埋め立てて高層マンションを建てているから危険だとはいつも言われていますが、こればかりは、大震災の規模がどのくらいなのか?によって液状化になる・ならないや建物被害もそれぞれで全く違うでしょうからねえ。。


「彼女を守る51の方法」1巻
作者:古屋兎丸 解説:防災・危機管理ジャーナリスト渡辺実

 

 

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