『100分 de 萩尾望都』
萩尾望都の母親との葛藤が本人のインタビューで知ることが出来て面白かったです。
萩尾望都作品に対して思ったことを書いていたら、たくさん書いてしまうかも（苦笑
ご本人インタビューも記録としてネットで誰か見つけるかもしれないから残しておきたいなあ。
萩尾望都のマンガは、
目の中に星が無い（苦笑）少女漫画を描ける漫画家さんで作品がどれも嫌みが無いです。
だからこそ支持されるのではないかと思う。
長く愛される漫画家さんって厳しい作品だったとしも、どこかに優しさという愛があるものです。
漫画の作品として作品のなかには辛いこともあっても問題があっても
最後には嫌な読後感にならないのは
漫画家さん本人の「思い」や「考え方」がずっと綺麗なままだからなのだろうと思う。
作家さんの精神の根っこがまっすぐで気持ち良いんですよね。
登場人物の誰に対しても愛がある。
作品として読んでいると、創造している作者側の心もちが気持ちよく読者にも感じることが出来るので、あたたかい思いしか残らないのです。
こういう大御所と言うか偉大な漫画家さん達は、心の成長が違うんだと思う。。
漫画の絵のテクニックが上達したってそりゃああると思うけど、
初期のマンガのラブコメ漫画から「ポーの一族」「トーマの心臓」あたりでがらっと落ち着いてくるのです。
片足上げて主人公達が踊っているシーンがあるような楽しいラブコメ漫画から、
「トーマの心臓」あたりからしっとりと落ちついて作品も静かに心に響いてくるようになってくる。
どの作品も人に対する愛があるんだよなあ。。
萩尾望都の力量の別格差もあるとは思うけど、
当時、少女漫画として子供がすぐわかるような「誰誰君が好き～」みたいな少女漫画じゃない
「トーマの心臓」のような作品を、漫画雑誌によく掲載させたなあと思う。
ラブコメはそれはそれで一定の時期の少女や娯楽には必要な漫画だけど、それだけの漫画なんだよねえ。。
もしも、萩尾さんが今の時代に新人漫画家だったとしたらどうなんだろうか？？
なんとなく、学校内イジメのマンガとか
LGBT差別反対みたいな漫画を描かされてるような気がして、
今だと漫画雑誌になかなか好きな内容で掲載してくれないのではないか？と思ってしまう。
萩尾望都が一足先をいってたSF漫画も、
今は異世界転生なんて普通の漫画になってるけど、
萩尾望都が描くのは、異世界で出世しました～チート無双やってます～みたいな漫画じゃないからねえ。
当時がまだ何でもありで、やってみるみたいことが許される少女漫画雑誌の時代だったから
編集側が厳しい規制内容の指導しないでいたのかな？
というか、女性の漫画家で女性漫画雑誌というのがまだ手探りで、編集側が強く強制指導も出来なかったのかも？
それが良い方向に働いて「花の24年組」であって、
いろんな方向の漫画が掲載されてきたのかもしれない。（憶測です）
悩んでも苦しくても救いがある人を描けるか描けないかが、それこそ100年漫画になるかどうかの違いなんだろうと思う。
「○×君～大好き～キャハ」みたいな少女漫画じゃなくて、
漫画という娯楽の高みにいってる漫画家さん達の筆頭がやっぱり萩尾望都だ。
「トーマの心臓」「ポーの一族」くらいからもう40年くらいだよねえ。。
100年、もっと先も確実に読み継がれていくだろなあ。
『100分 de 萩尾望都』 母親との葛藤 ｢漫画 やめなさい｣
https://www.jmangasuki.com/entry/2021/01/05/203427
『100分 de 萩尾望都』失敗したりダメだったりする子に、心があると思っていないんですよ｡
https://www.jmangasuki.com/entry/2021/01/05/182732
『100分 de 萩尾望都』SF少女漫画「ここではないどこか」を描く
https://www.jmangasuki.com/entry/2021/01/05/171444
『100分 de 萩尾望都』「残酷な神が支配する」萩尾望都の父親の描かれ方
https://www.jmangasuki.com/entry/2021/01/04/230623
『100分 de 萩尾望都』 NHK Eテレ 感想2
https://www.jmangasuki.com/entry/2021/01/04/173451
『100分 de 萩尾望都』 NHK Eテレ 感想３
https://www.jmangasuki.com/entry/2021/01/09/165429
