台風19号(ハギビス)が北上を続けている。
台風19号(ハギビス)は“過去最強クラス” といわれる大型の台風のため、
先月の15号よりも広い範囲で猛威を振るとみられている。
非常に強い勢力を保ったまま上陸すると予想され、台風への備えが勧められている。
防災アドバイザー・岡部梨恵子の解説。
台風の上陸前にすること
「窓などの補強」「飲料水・非常食の準備」「常備薬の準備」「避難経路の確認」「ガソリン満タン」
<ポイント1>風対策をする
窓周辺を念入りにする。窓の周り被害の原因になりそうなものを取り除いておく。
被害の原因になりそうな外の物は取り除くことが大事。
過去の台風では、飛来物が飛んできてぶつかって窓ガラスが割れるなどの事例がある。
例えば雑誌のような紙が濡れて飛んできて、それがぶつかっただけでガラスが割れてしまう。
今回の台風の最大瞬間風速は60mと予想されているが、
50mの段階で飛ばされたスリッパはガラスを突き破って行く。
80mの風速は人もろとも自転車が宙を舞う強さとなってしまう。
■戸建の対策
雨戸やシャッターを閉めること。
ただ、電動式シャッターの場合は要注意すること。
停電するとシャッターの開閉が困難になるものがある。
事前に停電の時の対策を調べて使用しているメーカー・型番で確認しておくこと。
■マンションの対策
窓ガラスを養生テープで補強すること。
貼ってはがせる養生テープ、マスキングテープがお勧めだが、
売り切れでないならば、粘着テープ、ガムテープでも仕方がない。
窓に米印のように養生テープを貼っていく。
内側に段ボールを置いて貼りつけると強度がアップする。
カーテンは閉めて中央と下をクリップで留めておく。
◎本当は、何もない普段に用意をして
ガラス飛散フィルムを窓ガラスに貼って備えておくことが一番良いこと。
<ポイント2>家でやっておくこと
・飲料水の確保をする。
・早めの入浴をすること、その後に綺麗に浴槽を洗って水をためておく。
・水を多めに使うような家事は先にすませる。野菜は洗って切って保存しておくこと。
煮物など1.2日保存できるおかずは作っておくことも良い。
・米は多めに炊いておくこと。無洗米はあると便利。
・水や電気が必要な洗濯は済ませておく。
・停電にそなえて冷凍のペットボトルを作っておく。
停電したら「冷凍ペットボトル」を冷蔵庫内の冷蔵室の上の段に置いて使う。
冷気は上から下にいくので停電になったら凍らせたペットボトルを上のほうに置いておけば
上から下に冷気がいくので、食べ物を冷たくできてある程度は保つことができる。
●冷凍ペットボトルは利点がある
・身体を冷やすことができる。
・溶けたら飲料水として使うことができる。無駄にならない。
日ごろから夏はペットボトルで麦茶を凍らせて水筒代わりに使っている。
凍らせたペットボトルと同じ目的として、冷凍庫にはたくさん保冷剤を入れておくとよい。
■自分の命と大切な人の命を守るための避難時の注意点。
1.フード付きのカッパを着用する。
2.傘はささずに手に持つこと。マンホールのフタや側溝が外れてないか確認
道の安全を確保のため、杖の代わりにして確認しながら歩いていくこと。
3.足元はスニーカーを履くこと。
長靴では無くて 水が増水すると長靴は水が入って脱げやすく危ない。
※女性の場合は、身体を締め付けない下着を選ぶこと。
ボクサーパンツなどゆったり下着パンツを着用する。
■避難時に家を空けるときの注意点
・水にぬらしたくないパソコンや家電などの電気製品はラップやビニール袋で保護する。
ラップで巻く、ビニールの保存袋に入れる、部屋の高い位置に置く。
・外出前にはブレーカーを落とすこと。
・注意・玄関前にメモを残してはいけない。
「避難所にいるので何かあったら連絡ください」等のメモは残してはダメ。
近所の人に心配かけないように行き先を書いたメモを残すのはダメ。
今日中に避難する時の行動など、家族の中で避難するときのルールを決めておく。
家族で避難所を再度確認することが大事。
◎一番良いのは、明るいうち・台風が来る前に先に避難所に避難してしまうことが大事。
■避難所に持って行くもの
・ブランケット、軽くて音がしないものを選ぶこと。
軽くてもカサカサと音がうるさいものは、隣の人が眠れない」と苦情が来ることが
選ぶ時は音に注意して買うこと。
・水で電気がつくライト。
水で電気がつくライトがある。懐中電灯になる。10年液漏れしないもの。
腕につけることが出来る物もある。
・10年液漏れしないバッテリー。スマートフォンを一回充電出来るものもある。
・大人用ウエットタオル、ウエットシートは身体を拭くのに便利。
2019年10月11日ワイドスクランブル情報